「仁木の絵本にっき」バックナンバー1~20

第13回『すてきな三にんぐみ』<愛蔵ミニ版>トミー・アンゲラ- さく  いまえ よしもと やく 偕成社

 

 

 

 

“あらわれでたのは、くろマントに、くろいぼうしのさんにんぐみ、それはそれはこわーい、どろぼうさまのおでかけだ”という始まりでどんな怖い話かと思ってしまいます。でも、読み進むとこの3人組のどろぼうが馬車を止めてお宝を取るつもりが、獲物はなにもの無かったので代わりにみなしごのティファニーちゃんを大事に隠れ家につれかえってからお話がおもしろくなりっていきます。あの怖い3人組がとってもすてきな3人組へ大変身!

この本は、いわさきちひろ美術館で購入した物で手元にあるのは小さい

ミニ版です。子どもと一緒に読むには普通サイズがおすすめかと思います。

先日高槻ジャズストリートに行ってきました。前から行きたいと思っていたのですが、今回、生協時代の後輩が出演すると言うので聴きにいきました。久しぶりに生の演奏を聴けてとても良かったし高槻駅周辺がジャズ一色でとてもいい感じでした。その日は他に用事があり後輩のバンドだけ聴いて帰ったのですが、パンフレットを見ていると、そうそうたるメンバー!もっと聴きたかったなぁ!来年は一日ジャズ三昧したいと思いました!ジャズも絵本も、スポーツも誰でも楽しくできには、平和な世の中があってこそです!

第14回 仁木が絵本と仲良くなったきっかけ

 

 

新緑がきれいで、田んぼには、カエルの声、空にはツバメの姿と爽やかな季節ですが、もう少ししたら梅雨です。人間にとっては、嫌な季節ですが、他の動植物にとっては大切な時期なんですね。さて今週の絵本日記は、少し趣向を変えてこんなに絵本と仲良くなったきっかけなどを少し書かせてもらいます。

 子どもの頃は、普通に絵本を読んでもらっていたし、その後、絵本に関心を持つことはなかったのですが、大学生の時のクリスマスパーティーのプレゼント交換で絵本が当たったのが第一の出会いでした。次は、社会人になってからですが“旅好き”(学生の頃は自転車であちこち行っていました!)の僕が買った1冊が“旅の絵本 安野三雅”でした。(この本は中世のヨーロッパが舞台で色々な所を旅していくのですが、文章が無いので子どもに読む時は、絵を見ながらセリフを考えて読んでいました)

それから結婚して子供が生まれるまでは、それほど絵本を見る事も無かったです。子どもが生まれた時のお祝いにいただいた“岩崎ちひろ”のカレンダーで初めて岩崎ちひろの絵に会ったことがその後、絵本好きにしてくれた大きなきっかけだったと思います。あどけない子どもの表情がとても愛嬌がありかわいく感じました。その後彼女の色々な子供の絵を見た時に“ドキッ”としたのは、大人の理不尽な事へ対する“子供のまなざし”でした。“戦火のなかの子どもたち”に描かれている子ども達の表情。戦争によって一番被害を受けるのは弱い子ども達です。命が奪われるのも大人の理不尽な行動のためなのです。

僕も子どもを怒った時、正当な理由なく親の感情で怒った時の子どもが涙ながらにこちらを見てた目を見てドキッとしたことを今でもよく覚えています。

いつまでも親子で楽しく絵本が読める社会、どこの国の親子でも絵本が読める社会に。

そのためには、平和な社会を作らないといけません。子ども達の無邪気な笑顔を奪わないような行動をしていきたいです。

第15回『わんぱくだんのはしれ!いちばんぼし』作/ゆきのゆみこ 上野与志 絵/末崎茂樹 ひさかたチャイルド

 

 

 もうすぐ梅雨入りですね。農作物にとっては、無くてはならない雨ですが、やっぱり雨ばかりはいやですね。子どもの頃は、外で遊べないのが退屈で、家の中で走り回ってよく怒られました。あじさいに乗ってるかたつむり、かえるの合唱と雨の日でしか味わえないものもいっぱいあるんですよね。こんな時こそ家でゆっくり雨音をBGMに絵本の扉をあけてみましょう。今回紹介するわんぱくだんシリーズの“はしれ!いちばんぼし”は、子どもが幼稚園の時、先生が大型絵本でこの本を読んでくれるの聞いて大好きになりました。本屋さんや図書館で探していたのですがやっと今回、図書館で見つけました!

 お話は、仲良し3人組が公園のSLに乗り込むとそのきしゃが空にむかって走り出しました。きしゃは“くものうええき”に到着します。そこには地上で走れなくなったきしゃたちが元気に走っています。子ども達は、“くものソフトクリーム”、“くものわたがし”を食べたりして公園行の

最終列車に飛び乗り、銀河を眺めながら公園に帰ってきます。さて子ども

達は夢をみていたのかなぁ。それは絵本を読んで確認してくださいね!

 夜空に“いちばんぼし号”がみえるかな!

第16回『やさしいライオン』作・絵 やなせ・たかし フレーベル館

 

 

梅雨の雨は、気分的にはちょっと嫌ですが、雨の中のあじさい、アマガエルの合唱はこの時期だけのお楽しみですね。先日、ひまわりの種を播いたのですが、芽が出たと思ったら鳥か虫に食べられて無くなってしまいました。夏のひまわりを楽しみにしていたのですが、ちょっと残念でした!(もう一度播こうかなぁ)

今回紹介する「やさしいライオン」は、我が家の子供たちも大好きだったアンパンマン作者やなせ・たかしの絵本です。やなせ・たかしというとアンパンマンのイメージが強かったのですが、色々な絵本を書かています。みなしごのライオンのブルブルを犬のムクムクがお母さん代わりになり育て、やさしいライオンになりました。大きくなったブルブルは、都会の動物園に移され、年老いたムクムクと離れ離れになります。数年後ブルブルは、サーカスの人気者になりましたが、夜になると思い出すのは、ムクムクのやさしい子守歌。ある夜、遠くの方であの懐かしい子守歌が聞こえたのでブルブルはものすごい力でおりを破って飛び出し・・・。この話もちょっと悲しくなりますが、“やさしさ”は、目では見えないけど、とっても大切な力があるんだなぁと感じました。

 第17回『もちもちの木』斉藤隆介 作 滝平二郎 絵 岩崎書店

 

 

先日セミの鳴き声を聞きました、祇園祭も始まり、梅雨が明けての夏の暑い太陽が出ることを祈っています。サッカー女子のワールドカップがカナダで開催されていますがあちらは、結構暑い中での試合のようです(なんとなくカナダは涼しいイメージを持っていました)テレビ中継があまりないのが残念ですが!さて、今回紹介する「モチモチの木」は結構有名な話ですが、僕自身、ちゃんと読むのは多分初めてだったと思います。豆太は、5歳になるのですが夜中にひとりでトイレに行けない臆病な男の子です。トイレは、家の外にありそこには、大きなモチモチの木がつったっていて、豆太を怖がらせて、いつも大好きなじさまを起こして一緒に行ってもらってます。そんな臆病の豆太も大好きなじさまが腹痛で倒れた時、勇気を振り絞って泣き泣き暗い夜道を走り医者を呼びに行き、不思議な光景に出合います。「モチモチの木にひがついた!」続きは絵本でお楽しみください。絵も素敵ですし、1人でゆっくり読むのもおすすめかと思いました。

 第18回『おこる』中川ひろたか・作 長谷川義史・絵  金の星

 

 

七夕は、残念ながら天の川は見れませんでしたね。梅雨が明けたら夏のきれいな星空をゆっくり眺めてみたいです。ゆっくりと星をながめていたら心もおだやかにいい夢が見れるかなぁ!?

今回紹介する本は、「おこる」という絵本です。今回は、長谷川さんのおもしろそうな本を探していて見つけた一冊です。

毎日おこられてばかりのぼく。なんでおこられるんだろう?

おとこのこは、だれもいないおこられないところにいってみます。

なにをしてもおこられる心配がない、でもさびしすぎる。

いつもおこられているぼくだっておこる。なんでひとはおこるんだろう。

おこったあとってこころはどんより。おこったからってきもちがすっきりするわけじゃない。

なるべくおこらないひとになりたいんだけどなぁ。

というお話しです。長谷川さんの絵のタッチは、独特ですが味があります。夏休みに読んであげてくださいね。

 第19回『へいわってどんなこと?』作/浜田 桂子 童心社

 

 

 戦争法案が衆議院で可決されました。「いったい大人は、何を考えているの!」子ども達は、みんなそう思っている。犠牲になるのは、未来の子ども達なのに。戦争しなくていい方法を考えるのが大人だと思います。なんとかできることをやっていきたいです。

このシリーズのことは、ラジオで聞いたことがあり興味を持って、図書館で見つけました。日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本シリーズです。この絵本には、たくさんの子ども達が描かれていて

“へいわってどんなことか”各ページに書かれています。そのうちのいくつかを抜粋してみます。「せんそうしない。」「おもいっきりあそべる。」「あさまでぐっすりねむれる。」「いのちはひとりにひとつ、たったひとつのおもたいいのち。」「へいわってぼくがうまれてよかったていうこと。」「きみがうまれてよかったていうこと。」「そしてね、きみとぼくは、ともだちになれるってこと。」

 この絵本を読みながら、それぞれの“へいわ”を話せたらいいなぁと思いました。

“いつでも好きな絵本が読める”平和な世の中になるように、みんなで手を合わせていきましょう。

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