「仁木の絵本にっき」バックナンバー1~20
第1回「ぽちの きた うみ」
“夏休みがきて、ちいちゃんは海辺のおばあちゃんの家へ。でも仲よしのポチを連れては行けない。海へ行く喜びと、ポチへの思いがやさしく揺れ動く。” 「出版社からの内容紹介」より
楽しい夏休みだけど、大好きなポチがいなくてつまらない海。ポチが来たときのちいちゃんのうれしい表情、ふたりでの楽しい海の景色など、とても絵もきれいで何度読んでもあきない絵本です。岩崎ちひろの絵本は、子どもの表情がとても生き生きして、とてもかわいい絵ですが、大人や社会への理不尽さに対する小さい子ども達の厳しいまなざしも本当に力強く描かれています。夏休みおすすめの一冊です。
お昼寝の時間に読んであげるのもいいかもしれませんね。信州安曇野にある“ちひろ美術館”は、一日いても飽きない楽しい美術館ですので機会があればぜひ訪れて下さいね。
第2回『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』
すとうあさえ 文 鈴木まもる 絵 童心社
年明けは、京都でもすごい雪が降り、子ども達は大喜びだったと思います。今年も絵本日記を野 菜共々よろしくお願いします。今回紹介する絵本は、新聞で紹介されていて気になっていた本で す。主人公はディーゼルきかんしゃです。私が大学生の頃までは、奈良線、山陰線などではよく 走っていました。今や非電化の路線は数えるほどになりディーゼルに出会えることは珍しいす。
2011年3月11日。東日本大震災が起こり、道路や線路は地震でこわれ、電気もストップしました。一日でも早く福島に燃料を届けるために各地のディーゼル機関車が新潟にあつめられ、大勢の人たちと力を合わせて郡山をめざすお話です。今では活躍の場が少ないディーゼル機関車がとってもかっこいいです。
第3回「おにたのぼうし」
文・あまん きみこ 絵・いわさき ちひろ ポプラ社
“1月は逃げる”ですぐに節分がやってきます。子どもの頃は、おばけが怖くて、こわい話なんかを聞いたり、見た日の晩のトイレはホンとに一人で行くのがこわかったです(その時は、ぼっとん便所でした!)今回のお話しの主人公は、子どもの鬼“おにた”です。節分の夜にお母さんが病気で、ご飯も食べていない女の子の家に出くわしました。おにたは、その女の子のために節分のごちそうを持って来てあげました。女の子は、とても喜んだのですが、「まめまきがしたいなぁ」というとおにたは、とびあがりました。そしてかなしそうにみぶるいしながら「おにだって、いろいろあるのに。おにだって・・・」きゅうにおにたはいなくなりました。ちょっと切なくなるお話しです。最近では、鬼より人間の方がよっぽど怖くなっていますよね!
第4回『ちひろ BOX』 講談社
今回は私が好きな“いわさきちひろ”の「ちひろBOX」を紹介します。好きになったきっかけは、長女が生まれた時に“ちひろ”カレンダーをもらった事です。描かれている子ども達がとてもかわいらしく、赤ちゃんの絵が自分たちの子供にそっくりと思い、彼女の絵のファンになりました。子どもたちの無邪気でちょっといたずらっぽい絵にはとても癒されたのですが、「戦火のなかの子どもたち」に描かれている子ども達の厳しいまなざし“理不尽な事への抗議、怒り”にはドキっとしました。自分の子ども達も理不尽なことで怒った時に同じような目をしていました。
この一冊には、色々な方が選んだ表情豊かな子ども達がでてきます。“ちひろ美術館”は、1日いても飽きない素敵な美術館ですので機会があればぜひ行ってくださいね!
第5回『じごくのそうべい』田島征彦・作 童心社 講談社
昨日は節分、皆さん豆まきされましたか、僕は帰ってちょっとだけしました。今回紹介する「じごくのそうべい」は桂米朝の落語で有名な「地獄八景亡者戯」じごくばっけいもうじゃのたわむれ)を題材に、関西弁を駆使して描かれた落語絵本で
す。主人公軽業師のそうべいが綱渡り中に綱から落ちて、気がつくとそこは地獄でした。山伏のふっかい、歯医者のしかい、医者のちくあんと三途の川を渡ってえんま大王の元へ。地獄では、ふんにょう地獄に針の山、釜ゆでや鬼に飲み込まれても
4人の知恵と機転で暴れまわり難を乗り越えて行きます。はたして生き返ることができるのか。会員さんと絵本の話をした時も、けっこう人気の絵本です。絵だけ見ると小さい子どもには、少し怖い感じですが、話はとても面白く、我が家でも人気の絵本で、ボロボロになっています(でも捨てられない本なんです((笑))
第6回『月の満ちかけ絵本』大枝史郎・文 佐藤みき・絵 あすなろ書房
月に関心を持ちだしたきっかけは、子どもと釣りに行って潮の満ち引きが大切なこと、また農業でも月の動きを取り入れた農法があること、旧暦に関する本を読んだことです。といってもなかなかゆっくり月を見れないのですが、先日何気なく月を見たらやっぱり“うさぎ”がいましたよ!
地球は、太陽を365日かけて1周するのに対して、月は27.3日で地球を1周します。
この本では、1日目の月(新月)から15日目の月(満月)、29日目の月(三日月)までについてそれぞれにまつわるお話がのっています。ぜひ絵本を見ながら月を観察して下さい。また春になると楽しみの潮干狩りや釣りにとっも大切な情報“潮の満ち引き”に大きな影響のある月です
いままで何気なく見ていた月もちょっと見方がかわるかと思います。
今年は部屋にルナカレンダーを張っています!
菜の花や月は東に日は西に 与謝蕪村
第7回『ちいさな くれよん』篠塚かをり 作 安井 淡 絵 金の星社
この話は“オトナの補習授業”という俳優の勝村正信さんがやっていた番組の「絵本の読み聞かせ」で紹介された話だった思います。この番組は、昔はやったことが無いような事を大人が体験するもので俳句、オペラ、ジャズなど…おもしろい番組でした(今は無くなったのですが)
子どもの頃は、クレヨンで絵を画いていたと思います。クレヨンのタッチが独特で暖かみがあるように感じるのは、子どもの作品が多いからでしょうか。折れて短くなったくれよんは、ゴミ箱に捨てられました。“まだかけますよ。まだ、きれいにぬれますよ”大きな声で呼んでも誰も拾いにきてくれません。そこでくれよんは、じぶんでゴミ箱からでていきます。いろいろな物たちと出会い、きれにぬってあげるのです。男の子にひろわれたくれよんは・・・
人にとっては、役にたたなくなったくれよんもまだまだ役立つこといっぱいです!
※寝室には、子どもが小さい時に書いてくれた“トワイライトエクスプレス”のクレヨンの絵が貼ってます(一度乗りたかったなぁ(笑)
第8回『へいわって すてきだね』詩 安里有生 画 長谷川義史 ブロンズ新社
梅の花も咲き、春の訪れが待ち遠しい季節ですが、花粉が増えるのはつらいですね。先日ラジオで、“ほとんどの動植物は、死ぬと土に還り、次につながるのに、人間だけ火葬で土に還らないのは、不自然な事”と言われていました。どんな生物も、地球から生まれ地球に還るのに、人間だけ地球に戻れないところが、色々な問題のひとつではと思いました。
今回の絵本は、久しぶりに本屋さんに探しに行って見つけた本です。
カバーがかかっていて中身は見ることができなかったのですが、絵を画か
れている長谷川さんの絵に少し興味があったのと、帯のコピーで選びました
独特のタッチの絵ですが、安里君(小1)の詩にとてもマッチしています。
与那国島の小学校1年生の男の子が書いた、純粋で、素直で、力強く、まっ
すぐな平和への思いです。ぜひ今年は“絵本カフェ”を開き紹介したいと思っています。
第9回『あっぱれアスパラ郎(オ)』川端 誠 作 BL出版
桜が咲き始めたと思ったら花冷えで雪がちらほらと寒い日になりました。この寒さを乗り越えると本格的に春到来だと思います。春といえば、春まつりですね!たくさんの方の参加をお待ちしています!
さて、今回紹介の絵本は、図書館で見つけた野菜が主人公の絵本です。時代劇仕立ての今回のお話は、悪党じゃが芋一家をアスパラ侍がこらしめるというストーリーはとってもシンプルなものですが、悪党のじゃが芋一家にそれぞれ名前が付いているのもおもしろいし、助っ人にさつま芋と“むねやけしそうなやつばかり”なのです。アスパラ郎の必殺技もなかなかのものです。この話の舞台になるのが宿場町の食事処「皿(サラ)多屋(ダヤ)」で、一件落着のあとは、じゃが芋、アスパラ料理での宴が始まるのです。お話を読んで子どもとチャンバラごっこもいいかも!
第10回『そらを みよう』谷内 こうた あすなろ書房
桜を始め、色々な花が咲き、鳥たちもさえずる春はとても気持ちのいい季節なのに、花粉症、pm2.5など素直にみんなが喜べなくなっているのが寂しいですね。広い原っぱや公園で大の字になって空を見上げると気持ちいいだろうな。
今回紹介の絵本はそんな事がしたくなるような「そらをみよう」です。二人の男の子が色々な空をみていくお話です。文は少ないので子ども達と一緒に絵を見ながらお話しして読むといいのかなぁと思いました。子どもと一緒に雲を見ていると子ども達には、雲が色々なものに見えていたことを思い出しました。大人になると空をゆっくり見る余裕も無くなっていますが、もう少し暖かくなったら、地面に寝転んで空を眺めてみたいですね。どんな空がみえるかなぁ!
第11回『ねぎぼうずのあさたろう』 飯野 和好・作 福音館書店
今年も春まつりが快晴のもと、無事終了できありがとうございました。今年も専従劇をさせていただき、今年の役どころは、悪役の子分でした。見られた方は、感想を聞かせてもらえるとうれしいです。さて今回紹介する絵本は、「ねぎぼうずあさたろう」シリーズの一冊で紹介の一文に“浪曲風時代劇絵本”と書かれていました。また1ページには、広沢虎造風浪曲節でと書かれ一節がのっています。ところどころで一節がでてきます。主人公は野菜で浪曲、時代劇と僕にとっては、好きな分野が3つも出てくるという、とっても楽しみな絵本と出合いました。時代劇、浪曲が好きになったのは、子どもの頃、祖母がよく見ていた影響で、大きくなったら自分も好きになっていました。最近テレビでもなかなか見れないのでちょっと新鮮な感じですよ。
それと今回の舞台は、東海道の土山の宿、そう滋賀県が舞台。今回内容の事についてほとんどふれてなくてゴメンナサイ!でも、おもしろい一冊です!
第12回『とんでいったら あふりか』福音館書店 羽仁 進 さく・え
今年の4月は雨が多く寒い日が多いです。畑もなかなか乾かず、春夏作の植え付けが遅れているのが心配です。春らしい爽やかな日差しがほしいですね。
さて今回紹介の絵本ですが、タイトルがおもしろかったので選んでみました。男の子が公園に行く途中で、片耳のない不思議なねこに会うところから物語が始まります。ねこに水筒を取られ、追いかけいくと男の子はどんどん小さくなり、空を飛ぶねこを追いかけて行くと森の中へやってきました。そこでは、ねこと男の子がいろいろな動物に出会います。とても不思議なお話しで、絵もおもしろいです。
この絵本のように不思議なねこにどこかに連れて行ってもらいたいですね
第13回『すてきな三にんぐみ』<愛蔵ミニ版>トミー・アンゲラ- さく いまえ よしもと やく 偕成社
“あらわれでたのは、くろマントに、くろいぼうしのさんにんぐみ、それはそれはこわーい、どろぼうさまのおでかけだ”という始まりでどんな怖い話かと思ってしまいます。でも、読み進むとこの3人組のどろぼうが馬車を止めてお宝を取るつもりが、獲物はなにもの無かったので代わりにみなしごのティファニーちゃんを大事に隠れ家につれかえってからお話がおもしろくなりっていきます。あの怖い3人組がとってもすてきな3人組へ大変身!
この本は、いわさきちひろ美術館で購入した物で手元にあるのは小さい
ミニ版です。子どもと一緒に読むには普通サイズがおすすめかと思います。
先日高槻ジャズストリートに行ってきました。前から行きたいと思っていたのですが、今回、生協時代の後輩が出演すると言うので聴きにいきました。久しぶりに生の演奏を聴けてとても良かったし高槻駅周辺がジャズ一色でとてもいい感じでした。その日は他に用事があり後輩のバンドだけ聴いて帰ったのですが、パンフレットを見ていると、そうそうたるメンバー!もっと聴きたかったなぁ!来年は一日ジャズ三昧したいと思いました!ジャズも絵本も、スポーツも誰でも楽しくできには、平和な世の中があってこそです!
第14回 仁木が絵本と仲良くなったきっかけ
新緑がきれいで、田んぼには、カエルの声、空にはツバメの姿と爽やかな季節ですが、もう少ししたら梅雨です。人間にとっては、嫌な季節ですが、他の動植物にとっては大切な時期なんですね。さて今週の絵本日記は、少し趣向を変えてこんなに絵本と仲良くなったきっかけなどを少し書かせてもらいます。
子どもの頃は、普通に絵本を読んでもらっていたし、その後、絵本に関心を持つことはなかったのですが、大学生の時のクリスマスパーティーのプレゼント交換で絵本が当たったのが第一の出会いでした。次は、社会人になってからですが“旅好き”(学生の頃は自転車であちこち行っていました!)の僕が買った1冊が“旅の絵本 安野三雅”でした。(この本は中世のヨーロッパが舞台で色々な所を旅していくのですが、文章が無いので子どもに読む時は、絵を見ながらセリフを考えて読んでいました)
それから結婚して子供が生まれるまでは、それほど絵本を見る事も無かったです。子どもが生まれた時のお祝いにいただいた“岩崎ちひろ”のカレンダーで初めて岩崎ちひろの絵に会ったことがその後、絵本好きにしてくれた大きなきっかけだったと思います。あどけない子どもの表情がとても愛嬌がありかわいく感じました。その後彼女の色々な子供の絵を見た時に“ドキッ”としたのは、大人の理不尽な事へ対する“子供のまなざし”でした。“戦火のなかの子どもたち”に描かれている子ども達の表情。戦争によって一番被害を受けるのは弱い子ども達です。命が奪われるのも大人の理不尽な行動のためなのです。
僕も子どもを怒った時、正当な理由なく親の感情で怒った時の子どもが涙ながらにこちらを見てた目を見てドキッとしたことを今でもよく覚えています。
いつまでも親子で楽しく絵本が読める社会、どこの国の親子でも絵本が読める社会に。
そのためには、平和な社会を作らないといけません。子ども達の無邪気な笑顔を奪わないような行動をしていきたいです。
第15回『わんぱくだんのはしれ!いちばんぼし』作/ゆきのゆみこ 上野与志 絵/末崎茂樹 ひさかたチャイルド
もうすぐ梅雨入りですね。農作物にとっては、無くてはならない雨ですが、やっぱり雨ばかりはいやですね。子どもの頃は、外で遊べないのが退屈で、家の中で走り回ってよく怒られました。あじさいに乗ってるかたつむり、かえるの合唱と雨の日でしか味わえないものもいっぱいあるんですよね。こんな時こそ家でゆっくり雨音をBGMに絵本の扉をあけてみましょう。今回紹介するわんぱくだんシリーズの“はしれ!いちばんぼし”は、子どもが幼稚園の時、先生が大型絵本でこの本を読んでくれるの聞いて大好きになりました。本屋さんや図書館で探していたのですがやっと今回、図書館で見つけました!
お話は、仲良し3人組が公園のSLに乗り込むとそのきしゃが空にむかって走り出しました。きしゃは“くものうええき”に到着します。そこには地上で走れなくなったきしゃたちが元気に走っています。子ども達は、“くものソフトクリーム”、“くものわたがし”を食べたりして公園行の
最終列車に飛び乗り、銀河を眺めながら公園に帰ってきます。さて子ども
達は夢をみていたのかなぁ。それは絵本を読んで確認してくださいね!
夜空に“いちばんぼし号”がみえるかな!
第16回『やさしいライオン』作・絵 やなせ・たかし フレーベル館
梅雨の雨は、気分的にはちょっと嫌ですが、雨の中のあじさい、アマガエルの合唱はこの時期だけのお楽しみですね。先日、ひまわりの種を播いたのですが、芽が出たと思ったら鳥か虫に食べられて無くなってしまいました。夏のひまわりを楽しみにしていたのですが、ちょっと残念でした!(もう一度播こうかなぁ)
今回紹介する「やさしいライオン」は、我が家の子供たちも大好きだったアンパンマン作者やなせ・たかしの絵本です。やなせ・たかしというとアンパンマンのイメージが強かったのですが、色々な絵本を書かています。みなしごのライオンのブルブルを犬のムクムクがお母さん代わりになり育て、やさしいライオンになりました。大きくなったブルブルは、都会の動物園に移され、年老いたムクムクと離れ離れになります。数年後ブルブルは、サーカスの人気者になりましたが、夜になると思い出すのは、ムクムクのやさしい子守歌。ある夜、遠くの方であの懐かしい子守歌が聞こえたのでブルブルはものすごい力でおりを破って飛び出し・・・。この話もちょっと悲しくなりますが、“やさしさ”は、目では見えないけど、とっても大切な力があるんだなぁと感じました。
第17回『もちもちの木』斉藤隆介 作 滝平二郎 絵 岩崎書店
先日セミの鳴き声を聞きました、祇園祭も始まり、梅雨が明けての夏の暑い太陽が出ることを祈っています。サッカー女子のワールドカップがカナダで開催されていますがあちらは、結構暑い中での試合のようです(なんとなくカナダは涼しいイメージを持っていました)テレビ中継があまりないのが残念ですが!さて、今回紹介する「モチモチの木」は結構有名な話ですが、僕自身、ちゃんと読むのは多分初めてだったと思います。豆太は、5歳になるのですが夜中にひとりでトイレに行けない臆病な男の子です。トイレは、家の外にありそこには、大きなモチモチの木がつったっていて、豆太を怖がらせて、いつも大好きなじさまを起こして一緒に行ってもらってます。そんな臆病の豆太も大好きなじさまが腹痛で倒れた時、勇気を振り絞って泣き泣き暗い夜道を走り医者を呼びに行き、不思議な光景に出合います。「モチモチの木にひがついた!」続きは絵本でお楽しみください。絵も素敵ですし、1人でゆっくり読むのもおすすめかと思いました。
第18回『おこる』中川ひろたか・作 長谷川義史・絵 金の星
七夕は、残念ながら天の川は見れませんでしたね。梅雨が明けたら夏のきれいな星空をゆっくり眺めてみたいです。ゆっくりと星をながめていたら心もおだやかにいい夢が見れるかなぁ!?
今回紹介する本は、「おこる」という絵本です。今回は、長谷川さんのおもしろそうな本を探していて見つけた一冊です。
毎日おこられてばかりのぼく。なんでおこられるんだろう?
おとこのこは、だれもいないおこられないところにいってみます。
なにをしてもおこられる心配がない、でもさびしすぎる。
いつもおこられているぼくだっておこる。なんでひとはおこるんだろう。
おこったあとってこころはどんより。おこったからってきもちがすっきりするわけじゃない。
なるべくおこらないひとになりたいんだけどなぁ。
というお話しです。長谷川さんの絵のタッチは、独特ですが味があります。夏休みに読んであげてくださいね。
第19回『へいわってどんなこと?』作/浜田 桂子 童心社
戦争法案が衆議院で可決されました。「いったい大人は、何を考えているの!」子ども達は、みんなそう思っている。犠牲になるのは、未来の子ども達なのに。戦争しなくていい方法を考えるのが大人だと思います。なんとかできることをやっていきたいです。
このシリーズのことは、ラジオで聞いたことがあり興味を持って、図書館で見つけました。日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本シリーズです。この絵本には、たくさんの子ども達が描かれていて
“へいわってどんなことか”各ページに書かれています。そのうちのいくつかを抜粋してみます。「せんそうしない。」「おもいっきりあそべる。」「あさまでぐっすりねむれる。」「いのちはひとりにひとつ、たったひとつのおもたいいのち。」「へいわってぼくがうまれてよかったていうこと。」「きみがうまれてよかったていうこと。」「そしてね、きみとぼくは、ともだちになれるってこと。」
この絵本を読みながら、それぞれの“へいわ”を話せたらいいなぁと思いました。
“いつでも好きな絵本が読める”平和な世の中になるように、みんなで手を合わせていきましょう。
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